【経験談】新人時代に知りたかった設計の仕事に関わる知識5つ | 文系卒が機械設計の職場で働いてみた

新人時代に知りたかったこと 日々のこと


こんにちは、ともこです。
機械設計の職場で翻訳通訳や技術アシスタントとして働いています。



「設計に関わる仕事、
ついていけなくてつらい。」




設計の職場で働き始めて1、2年目の私の気持ちです。


しかし、ある程度は時間が解決してくれるもので

3年目になると段々とバラバラだった知識が
頭の中でつながり始めて

仕事の話も分かるようになったし
仕事自体もだいぶやりやすくなりました。


知識の蓄積って大事だと思うのですが
今振り返ると

この知識ってもっと早く知っていたら…
これについてもっと早く理解していれば…

もっと早く成長できたかもしれない

というものがたくさんあります。

というわけで

1年目に知りたかった
設計の仕事に関わる知識を5つ
ご紹介します。

私は文系出身なので必ず役に立つとは限りませんが
参考になることがあれば嬉しいです。


POINT
  1. 製品の開発ステップってどうなってるの?
  2. 自分たちはどんな製品を開発しているの?
  3. 最低限の知っておきたい「ものづくりの知識」とは?
  4. 会社組織ってどんな風に関連しているの?
  5. 業務関連の専門用語を抑えよう!



下の目次から気になる箇所へ飛べます↓↓




設計の職場で早く知りたかった知識5つ

私が設計の職場で働いていてもっと早く知りたかった知識は下記の5つです。

  1. 製品の開発ステップってどうなってるの?
  2. 自分たちはどんな製品を開発しているの?
  3. 最低限の知っておきたい「ものづくりの知識」とは?
  4. 会社組織ってどんな風に関連しているの?
  5. 業務関連の専門用語を抑えよう!



技術的な知識はもちろんですが

  • プロジェクトがどんなふうに進行するか
  • 会社がどんなふうに量産に向けて
    どんな風に段階を踏んでいるか

にも着目しています。


理由は、会社のことも知っておく必要があるからです。

文系出身の私は
技術的な知識や一般的に理系に分類される知識
の吸収が恐ろしく遅かったので

技術の知識以外から固めることにしています。


プロジェクトなどの大枠が分かっていれば
周りから固めていって技術の知識はその都度の肉付けで
何とか食いついて行ける場面もあるからです。

では1つずつ書いていきます。

製品の開発ステップってどうなってるの?

1つめは、製品の開発ステップについてです。

自社の開発ステップはもちろんのこと
お客さんがいればお客さんの開発ステップ
頭に入れておくと仕事をしやすくなります。



このイベントまでにこの程度の完成度を目指す
というような目標があります。

  • そのイベントに向けて今やらなければならないこと
  • 後のステップで達成すべきことに向けて
    前もってやっておかなければならないこと

などを念頭に置いておくと
何のための仕事なのかが見えるようになってきます


理解ために1度日程をたてて
顧客と自社のマイルストーンの関連性を知っておくと
さらにいいと思います。



というような関連性です。



これが把握できるようになったら

  • 「このマイルストーンとこのマイルストーンの間はこれくらいの期間を設けている」
  • 「試作品を作ってから顧客への納品までこれくらいの時間がかかるから
    このくらい期間を開けて予定を組む」
  • 「試作品を作った後、社内でこんなマイルストーンを終える期間が必要だから
    次のマイルストーンまでこれくらいの期間が必要。だから顧客と交渉しなきゃいけないかも」


というようなことを気にするようになって

その時必要と思うことを
頭に留められるようにるようになった
気がします。


自分たちはどんな製品を開発しているの?

設計や設計部門と関わることがあれば
どのような製品を開発しているか
理解しておく必要があります。

しかし、覚えないといけない知識は多いので
私のように文系出身だと

どこから手を付ければよいか分からず戸惑う
こともあると思います。


そこで、個人的には
まず下記の5つから入っていくのが良いと思います。

  1. 部品名と部品の役割
  2. 製品の評価方法
  3. パラメータ
  4. パラメータの関連性
  5. 製品の特長


部品名と部品の役割

まず、製品の部品名を覚えましょう

部品名を覚えるのは
仕事の話が分かるようになる第一歩になります。


製品に組まれたときに
その部品がどのような役割を果たしているか
も軽く頭に入れておくとさらに一歩進めます。


製品が求められた性能を果たせていない場合
部品に戻って部品の修正を行うからです。


部品の役割を何となくでも把握しておくと
先輩方の「こんな問題がある時は
部品のここの部分を修正すればいい


というような会話も
理解できるようになっていきました


製品の評価方法

2つめは製品の評価方法です。

製品は試作の度に評価します。

求めている性能や機能を満足しているか
を確かめるので大切です。


評価の方法は複数あると思うので

  • どんな評価項目があるか
  • 各評価方法では何を評価しているか
  • どんな評価基準があるか

に着目しながら仕事をすると良いと思います。


会社が複数のお客さんと仕事をしている場合
お客さんごとに評価方法が異なったり
評価基準も異なったり
します。


また、お客さんと自社の評価方法が異なる場合もあります


どんな評価方法があるかを知っておいたり考えたりできると
話に参加しやすくなった気がします。


パラメータ

3つめは特性とパラメータです。

特性とパラメータを簡単に説明するとしたら
製品の特長を数字的に見るものです。

  • どんな特性やパラメータがあるか
  • その特性とパラメータの見方

を理解しておくとグッと世界が広がります。


パラメータの関連性

4つめは、特性とパラメータの関連性です。

特性同士にも関連性があったり
パラメータ同士にも関連性があったりします。

  • このパラメータの数値が上がると、こっちのパラメータの数値も上がる
  • このパラメータの数値が上がると、こっちのパラメータの数値は下がる

みたいに関連しています。

特性にも同じようなことが言えたりします。


さらに、パラメータで
「このような結果になったから
特性でもこのような結果が得られる」

というようにパラメータと特性にも関連性が見えます。


このような特性やパラメータの関連性は
製品を開発する中で大事な知識となります。


これらを知った上で

特性やパラメータと部品の役割の関連にも着目すると
仕事上わかることが多くなりました。




例えば、製品のあるパラメータ数値を上げないといけないとします。

設計のお仕事をしている方の場合は

部品の役割を知っていれば
「部品Aをこんな風に修正すればいいぞ」

と考えることが出来るでしょうし

私のように設計の方とお仕事している人間も
設計の方の発言の意味が理解できるようになります




とはいえ、特性やパラメータの関連をきちんと理解するには
工学出身の方だったりよっぽど設計が好きな方でないと
しんどいと感じる方も中にはいらっしゃると思います


私は超苦手で…
ざっくりイメージで理解するところで留まっています…

しかし、イメージを描けるだけでも
大分仕事はしやすくはなりました

文系出身だと苦手な方もいらっしゃるかも
しれませんが踏ん張りどころとも言えると思います。

一緒に頑張りましょう….!


製品の特徴

同じ製品の中でも種類やグレードがあると思います。

種類やグレード別に製品の特長と捉えておくことは
製品を設計するうえで大切です。


開発モデルの予算に応じて
使用できる材料や適用できる技術や工数などの
リソースが変わることもあるからです。


性能と機能の違いにも応じて
代表的な形状や設計も変わってきます。

自動車を例にしてみます。

  • 軽自動車
  • 普通自動車
  • 大型自動車

などのように種類がありますよね。


同じモデルの自動車でもグレードがあります。

例えばホンダのヴェゼルだと

  • ハイブリッド モデューロX・ホンダセンシング
  • ツーリング モデューロX・ホンダセンシング
  • ハイブリッド モデューロX・ホンダセンシング

みたいな感じです。

グレードが上がれば値段もあがる傾向です。


自社製品についてもこんな感じのことを
勉強しておくと、

実際に開発しない方でも
話の要所要所が掴みやすくなってくる
かと思います。


最低限の知っておきたい技術的知識とは?

ここからは
少~し技術 (理系寄り) な知識にも
触れていきます。

金型の知識

「金型」って聞いたことありますか?

「金型=ものづくりの基本」といっても
過言ではないと思います。


これは私の体験談なのですが

金型の基本を知っていると
設計の話も理解できる範囲が広がります。


また、自分でものづくりについて学ぼうとした時も
金型の基本を知った後に学んだら
理解のスピードが速まった感触です。


今この記事を読んで「金型のこと知らないな」
と少しでも思った方は是非金型について勉強してみてください。


まずは基本だけを抑えれば大丈夫です。


勉強しだすときりがないので
基本を抑えた後は仕事をしながら
少しずつ知識を広げていくのがおすすめ
です。


最初は5つの基本知識を抑えましょう。


ネット調べればたくさんでてくるのですが
本を1冊読むことをお勧めします。

ネット+本を読むことで知識に軸が生まれ
ちょっぴり自信も湧いてきます。

ご参考までに私が使用している
本のリンクを貼っておきます。

金型設計者1年目の教科書
created by Rinker




品質に関する知識

品質を一定に保つことのできる
設計をする必要があるので品質の知識も必要です。

1年にきちんと知れたらよかったと
思う知識を2つご紹介します。

バラツキ

1つ目めはバラツキです。

よく考えれば当たり前なのですが
量産では、決まった工程や材料で製品は作られます。

これにより品質を一定に保つことが出来ます。

しかし、小さな変化は避けられません。

例えば
温度、材料の成分、ラインの作業者、
設備の劣化 or 新規導入などです。

分かりやすいのが作業者です。

作業者の熟練度が異なっても
作りやすければ製品のバラツキは小さくて済みます。

このようにバラツキが小さく
品質維持が出来るような設計を考える必要もあります。


参考記事:
バラツキとは?

工程能力

2つめは工程能力です。
超端的に言うと、工程の安定性を数字で評価し
決められた数値の中に入っているか

つまり、安定しているかどうか
を見ます。


量産では不安定が発生していないか
を確認したりします。

開発段階でも製品や工程に不安定がないかを
確認するのに使うので知っておくと良いと思います。


参考記事:

  • PkとCpk とは? (作成中です)
  • 評価サンプル数 (作成中です)
  • 標準偏差とは?
  • シックスシグマとは? (作成中です)

会社組織ってどんな風に関連しているの?

ものを作る会社は
実にたくさんの人や組織と関わっているので

関わる相手が組織の中で
どんな役割を担っているのかを
きちんと知って仕事しないとなあ

と思い組織についても触れることにしました。

それに、組織を知ることなら文系理系関係なく
同じスタートラインでできると思ったからです。

設計に近い位置で仕事をしているので
設計目線よりで説明になっているかもしれません。

設計

設計は文字通り製品の設計をします。

お客さんに納品する製品であれば
お客さんの仕様を満足できるように設計します。

自社の品質や規格もあれば、
環境や出荷先の国や地域についての規格もあるので
あらゆるルールをクリアして考えていく必要があります。

会社の強み・弱みやコストで
実現できる範囲が決まってくる場合もあります。

品質管理

製品の品質にまつわる仕事をしています。

お客さんへ納品する製品の品質を確かめたり
製品が自社の品質目標を満たせているかを確かめたりします。

予め不良を防ぐために開発段階から
品質観点から他部署と連携していきます。

品質はメーカーのイメージにもつながるので重要な仕事です。

私たちも日ごろから
「質の良い製品を買いたい」
と思うのと同じで

B to B ビジネスでも
不良の多い会社と仕事したいと思いませんものね。

生産技術

製品を量産するためのラインや
工程を設計する役割をもっています。

効率よく製品を生産するために
どんな設備を導入するか検討したり

どうしたらラインの作業者が作業しやすいか
を考慮したりしながら
開発段階から他部署と連携していきます。

調達

製品を作るために必要な材料や部品を
必要としている人たちに届ける役割を持っています。


新しい材料の調達先を探したり
メーカーと価格の交渉を行ったりします。

このようにコミュニケーション力が必要です。

一方で、お金の処理も多く発生するので
伝票の発行や処理など事務的な作業も多いです。

業務関連の専門用語を抑えよう!

専門用語は主に3つに分類できます。

  • 一般用語
  • 業界専門用語
  • 社内の専門用語

ひとりひとり置かれた環境が様々で
深堀すると参考にならないと思うので
概要をご説明します。

仕事に関わる人が社内外におよぶことから

日ごろ使っている用語はどれに分類されるかを
意識しながら仕事をしていく
と良いと思います。


お客さんが変わると使用する用語も変わります
会社の先輩が使う用語も違ったりするので
翻弄されることがあるからです。

先輩方に「何で違うんですか?」と聞いても
明確な答えはめったに返ってきません。

感触的に先輩方も知らないのだと思いました。


ここからは私が実践している
一般的な用語と社内用語の見分け方をご紹介します。


一般用語と業界用語は本やネットでもちらほら目にします

お客さん用語は、ネットで探せることもありますが
一番手っ取り早いのが
お客さんからもらった用語集、仕様書、規定
探すと意味が説明されていたりします。

それ以外の言葉を社内で見た場合は
「社内用語かも」と疑いながら
頭の片隅にでも置いておけばよいかと思います


社内用語は触れやすいので仕事をしているうちに
ニュアンスはつかめてくるからです。


新人のうちは見極めが難しいので
仕事に慣れてきたところで
少しずつ覚えていけば問題ないと思います。


まとめ

POINT
  1. 製品の開発ステップってどうなってるの?
  2. 自分たちはどんな製品を開発しているの?
  3. 最低限の知っておきたい「ものづくりの知識」とは?
  4. 会社組織ってどんな風に関連しているの?
  5. 業務関連の専門用語を抑えよう!


書いているうちに
「あれも、これも」となってしまい

下書き時点でもいつの間にか
10000文字を超える初の超大作になっていました。


もし本記事の内容すべてを
理解できなかったとしても心配しなくて大丈夫です。


まずは「知る」ことが大切だからです。
何事にも「知る」→「理解する」と順番があります。


知らないと「理解する」のフェーズへ
進むことができません。


すでに社会人の方なら経験があるはずですが

「まだ分からないよね」とだけ言われて説明されなかったり
「あの人に聞いて」とたらいまわしにされたり。



こんなことが多いと「知る」というフェーズにすら
辿り着くのに時間がかかり
結局知らないままになることもあります。


そして、結局これが仕事の成長に関わってきます。


「こういう知識が必要なんだ」
と知っただけでも大きな一歩だと思うので

読者様がこの記事から
何か知れたことがあれば嬉しいです。


今回はこれでおしまいです。

こんなつたない長文を
最後までお読みいただきありがとうございます。