こんにちは、Tomoko です。
理系か文系に進か。
人生の方向づけをする選択
ですからそりゃあ悩みますよね。
多くの人にとって
最初の選択は高校生の頃でしょうか。
学生の頃って考え切る前に
選択の時がきてしまった記憶です。
私(妻)は文系出身ですが
今は理系の職場で働いています。
『文系理系、両方の世界を覗けるなんて
面白い経験をしている』と今では思っていますが
新卒の頃は、1ミリも触れてこなかった
理系の世界に踏み込んだことを後悔したときもありました。
最近『他人はどうやって文理を選んでいるのか?』
疑問に思い主人に話を持ちかけました。
夫は何で理系に進んだの?
ちょうど夫婦で理系文系分かれてるから
対談させて。
うん、いいよー。
という訳で、文系妻と理系夫の
『文理どうやって選んだのか?』対談をはじめます。
内容はこちらです。
- 『好き』×『すごい』が最初のきっかけ
- 『得意』『不得意』も大事な基準
- 大学生活のことを考えたか?
- 社会人になった今思う『文系 or 理系に進んでやっておけばよかったこと』
『好き』×『すごい』が最初のきっかけ
早速だけど、夫は何で理系を選んだの?
最初のきっかけは『好き』と『すごい』が繋がったからかな。中学校の頃、特に物理系で『ものを落としたらこうなるんだろうな』って感覚を計算で出せるのが面白くて。工場見学いった時に、設計者から話を聞いて『人が計算してできるのがこれなんだ!』って気づいたときに、『物理』と『ものを作れる』が自分の中で繋って『おお!すごい!』って思ったよ。それに気づいてから実際に設計した人の話を聞くと、『設計ってかっこいい』って思うようになったな。
素敵なエピソード。『好き』と『すごい』に出会ったんだね。うらやましい。魅力的なことや職業に早く気づけると、早い段階で進む道が見えてくる?
正直、当時は『物理 × ものを作れる=すごい!』以上のことは考えてなかったよ。
夢へ向かって一直線というわけではなかったのね。そこは学生らしくて安心したよ。
『得意』『不得意』も大事な基準
妻は何で文系を選んだの?
得意不得意がはっきりしてたから、文系しか選択肢がなかったんだよ。英語は得意で、国語はまあまあ。数学とか物理・化学は壊滅的だったよ。テストの点数が1桁のときもあった。
よく進学できたね。
本当にねぇ。
得意不得意があったのは僕も一緒。英語は得意じゃなかったし、社会は好きだったけど、テストの点数は悪くて…文系には魅力を感じなくて。将来やりいことははっきりしてなかったけど、理系の方が楽しめそうだったっていうのはあったなあ。
テストの点数が悪いと、『出来ない→しょんぼり→嫌い→苦手』になった気がする。さっき『英語は得意だった』って言ったけど、成績がものすごくいいわけじゃなくて、自分の中で一番得得意っていうレベルだったよ。『英語が好き』が根源にあったからいま仕事で英語を使っていると思う。
大学に好きなことで進学できても『不得意だから単位が取れなくて卒業できない』ってことも避けたかった。そういう意味でも得意不得意は1つの大事な基準だと思った。
大学生活のことを考えたか?
大学を選ぶ基準って『やりたいこと』が中心だと思うけど、『やりたいこと』が学問だけじゃないと思うんだ (部活とか、何か特別な活動とか)。どんな大学生活になるかを中心に進路を考えたことはある?
深くは考えなかったな。僕の学生生活を参考に少し話すよ。2年生になると実験や実習が入ってきた。3年生の後期から研究室体験みたいのがあって、希望と成績で4年生から所属する研究室が決まった。
研究に集中したい人は大学院に進んでいったな。大学院では、学生というよりは研究員として扱われるから学校に泊まることもあるし、土日に休みないこともある。厳しい研究室だと先生に怒られることもあるよ。
でも、得られるものも大きいよ。同じ研究室の仲間とは、テーマは違えど同じ属性の研究をしているからお互いを高め合える。もちろんみんなで遊んだりもんだりするのも楽しいし、相談したりして結束力が高まったな。
理系は大学院生になるとpre-社会人って感じだね。
私も大学生活は深く考えてなかった。けど、高校の部活の先輩が大学生にった姿を見ながら、自分がなりたい大学生像とすり合わせをしてた。
実際の大学生活は、海外だったから日本の大学に文系で進学を考えている方にはあまり役に立たない話かも。何かの機会に別記事に書こうかな。
簡単に大学生活に触れると、とにかく最初授業について行けなくて苦労した記憶しかない。
社会人になって理系or文系で良かったことは?良くなかったことは?
社会人になって理系で良かったと思うところはある?
ものを作るのが好きなら楽しいと思うよ。売れるものを作ることは売り上げと利益に直結するからやりがいも感じると思う。
自分が設計した製品が世の中で多くの人に使われるってすごいことだよね。
世の中のものに対する見方が変わるよ。仕組みが分かるといいものを適切な値段で買えるよ。
私(文系目線)はあったかい空気がでてくる機械くらいにしか思わないもんなー。
若いうちから稼ぎたければ理系の選択はいいんじゃないかと思う。専門技能や知識を活かす仕事だから、転職しやすい、就職しやすい側面があるよ。
『手に職がつけられる』ってことね。
逆に辛いところはある?
帰宅の間は遅くなるし、精神的に不安が残る部分はあるな。製品開発では失敗がつきもの。いつどこで失敗するかわからないから、達成できることなのか分からない不安な気持ちになることもあるけど、それが楽しい時もあるんだけどね。
文系で良かったことはある?
興味があることを幅広く学べるところかな。文系も学部は分かれているけど、実は実務となると複数の知識があって役立つことは多い。例えば、英語でコミュニケーションをとる時、相手の国の宗教・食べ物・歴史・経済等を知っていると会話しやすくなるし、英語の文書を読むとき法律や契約の知識があれば早く正しく読める。興味を持ったことからでいいから、調べて自分の専門との関連性を意識すると軸となる強みやスキルが役立つものに変わっていくと思う。
辛いことは?
数字に弱いところかな。人によるだろうけど、理系が苦手で文系に進んだ人は数字に弱い傾向があると思う。文系職でも、お金の計算とか売り上げの話とかプロジェクトの評価をするときは数字を使うから、結局数字との付き合いはずっと必要っていうことを知ったよ。
社会人になった今思う『文系 or 理系に進んでやっておけばよかったこと』
文系 or 理系に進んで、『もっとこれやっておけばよかった!』みないなのある?
理系に進んで思ったことは、誰かと関わる機会を積極的に持った方がいいということ。専門知識があれば仕事とは進められるけど、人との関わりは絶対あるから人と話すことに慣れておくとがいい。お客様や関係会社の方と話す場面があるから、いい人間関係を気づいておくと、仕事進めやすいしもストレスも減るよ。
ものづくりの仕事って色んな人と関わるものね。
妻は文系に進んだ後、やっておけばよかったと思うことある?
分かりやすいスキルがを身に着けると重宝すると思ったよ。私の場合それが英語だったけど、例えば、photoshopとかillustratorとかが使えるってわかりやすいスキルだと思う。将来やりたい仕事があるなら、それに関連したわかりやすいスキルを持っておくと、やりたい仕事、またはやりたいことの周辺の仕事集まってきやすいと思う。理系と比べるとスキルや資格の拍が低い気がするから経験も大事になってくると最近感じてる。やりたいことはどんどん経験してみればよかったと思う。
文系って将来何の仕事に直結しなさそうでボヤっとした感がある印象がある。肩書みたいのがあると仕事になりやすいかもね。
さいごに
今回は理系夫と文系妻で
『文系理系の選び方から社会人になった今思うこと』
を対談してみました。
ふたりとも『あの時文系/理系を選んで後悔した』
とは思っていません。
共通しているのは
『好き』と思える何かがあったかどうかでした。
『好き』だとストレス少なめで長期的に取り組めるので
いま考えると『好き』は結構大事な基準だと思います。
『文系を選んだのに
社会人になったら理系の職場にいる』
妻のように
不可抗力で想定外の道に
進んでしまうこともあるかもしれません。
それでも文系を選んだことに後悔はしていませんし
少し進んでみて辛かったら方向転換してもOK、
やってみてちょっと面白いと思ったらそのまま進んでもOK、
だと思います。
その時出した答えを大事にできるように
じっくり考えられたらいいですね。
今回はこれでおしまいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。