こんにちは、Tomokoです。
「理系の進路に興味があるけど
文系出身でも大丈夫かな」
こんな疑問や不安について
経験をお話したいと思います。
ちなみに、私は高校の数学テストで一桁をとるような
バリバリの文系です。
文系卒で身に着けたスキルを理系の職場で活かすことは可能
文系卒がいきなり技術的な仕事に
従事しているわけではありません。
しかし、文系で身に着けたスキルが
役に立つこともあるのだと思いました。
そのスキルとは、語学です。
例えば、私は英⇔日翻訳通訳しています。
この仕事をするまでは
技術的な知識など0でした。
それでも受け入れてくれた派遣先会社は
英語というスキルが欲しかったのだと思います。
私が働いている職場に関わらず
海外に事業を展開している会社であれば
語学は魅力的なスキルなのではないかと思います。
文系卒が理系の職場で働いて苦労したこと
文系卒が理系の職場で働いて苦労したこと
を紹介します。
苦労したことは以下の4つです。
- 数字の嵐
- 会話についていけない孤独感
- 技術的なことを理解できない苦しみを共有できる仲間いない
- 日々の勉強の積み重ね
1つずつ見ていきます。
苦労したこと①:数字の嵐
理系の職場で働き始めて
苦労したことの1つは数字です。
実にたくさんの数字を扱うので
頭がこんがらがります。
- データ
- 寸法
- 部品番号
- 製品番号
- 伝票
- 予算の管理など
すべてが数字で行われているので
1年目はもう意識が飛びそうでした。
学生時代から数字見たとたんに
思考停止になっていたので
今思い返せば最初の1年間は
数字に見慣れるだけで
精一杯だったと思います。
※あくまでも個人の経験です。
学生のころに理系の科目もそこそこ点数とれていれば
そんなことにはならないと思います。
苦労したこと②:会話についていけない孤独感
最初は技術者が何を言っているのか
ちんぷんかんぷんでした。
技術の話=仕事の話です。
働きに会社に来ているのに仕事の話が分からない。
しかも自分だけ。
超孤独でした。
会話についていけない原因は
積み重ねた知識量の差が原因です。
ベテランの方との年齢差は
少なくとも10、20歳あり
大学をすぐ出た新卒と
30歳近い差にもなります。
そして、このような技術職の方は
高校・大学の時から設計に関わる知識を
学んでいる方も少なからずいます。
設計知識でなくても
理系で数字の分析には慣れた方が
就職している方が大半な印象です。
なんの知識もない文系卒が
最初からこのような方たちと
肩を並べて仕事の話をするのは
はっきり言って無理なのです。
苦労したこと③:理解できない苦しみを共有できる仲間がいない
文系卒が理系職に飛び込むと
経歴が全く異なる人しかいない
と考えた方が良いと思います。
設計者の「分からない」は
持っている知識で考えても分からない
だと思うのですが
考える術もないレベルで分からない…
文系卒には
数式や設計に対する感覚や
概念というものがまずなかったり
ものづくりの概念の存在を
知らない人もいると思います。
(私です)
すると
「こういう概念があるから、
こういう理論をたてれば答えに近づくかもしれない。
…でもダメだった。そうすればいいんだろう。わからない。」
ということも考えられず
ただただ分からないんです。
それについて1人で
悶々とするのが辛かったです。
自分は途方もなくバカなのかな…って。
苦労したこと④:日々の勉強の積み重ね
最初の数年は自分で
知識を習得していく必要があります。
最初の2年間は仕事が終わった後と
休日も勉強していました。
仕事で必要な知識は
小学校や中学校で習う理科の知識に
基づく場合もありますが
文系の進路に進むと
小学校から高校までに勉強したことも
忘れていることも多いです。
大学卒業をスタートラインとすると
理系学部出身者と文系学部出身者との間にも
もちろん知識に差があるので
文系卒はマイナスからのといっても
過言ではないと思っていました。
技術の職場にきて
3年目の今も勉強しています。
1年目よりは仕事も勉強も
大分ラクになった気がします。
文系卒が理系職に就職してよかったこと
ここからは
文系から理系の職場で働いてよかったこと
を2つご紹介します。
- 大きな仕事に関わっていると感じられる
- 新しい技術は生活を豊かにすることを実感できる
よかったこと①:大きな仕事に関わっていると感じられる(私は稀にだけど)
1つめは
大きな仕事に関わっている
という実感を得られることです。
大量生産する製品は
たくさんの人の手に渡ります。
扱う製品によっては日本国内でなく
海外の市場にも出回ります。
単純に出回る市場の大きさから
プロジェクトの規模がうかがえますし
プロジェクトをやり切れば
大きな達成感も感じることが出来ます。
時には、自分は「社会の歯車」と
感じてしまうことも否めませんが。
設計者にお話を聞くと
「やはり自分が設計した製品が世の中で
多くの人が使ってくれることを考えると嬉しい」
と仰る方もいました。
よかったこと②:新しい技術は生活を豊かにすることを実感できる
技術のことが分かるようになると
何がすごいのかとか何が良いのか
が多少分かるようになるので
いいものを選ぶようになりました。
その結果
自分の生活が豊かになったと感じます。
新製品開発に携わる過程で
その製品がどんなことを考えて作られたか
その製品にどんな技術が使われているのか
を垣間見ることができます。
新技術を取り入れるのは
大変な時間と労力を要しますが
完成した製品の性能や機能は
やはり良いものなのだと思います。
私たちが毎日使っている製品は
技術者がたくさんの試行錯誤と挑戦を
重ねてできあがった製品です。
そういったことを、職場を通して感じると
お店で売っている新製品を生活に取り入れた時に
自分の生活が良い方に変わることに気づきます。
最近ルンバを購入したのですが
買ってよかったです。
仕事から帰ってくると
床がきれいになっているって凄いです。
始めて使った日は感動しました。
掃除してくれる姿を見ると
ルンバが可愛く見えてしまいます。
明らかに快適で便利な
生活をもたらしてくれていますよね。
まとめ
- 文系卒から理系職場への就職は可能
- 今は正社員以外にも、独学・スクール・大学・派遣社員など、いろいろな選択肢がある
- 文系卒で身に着けたスキルを理系の職場で活かすことは可能
- 英語など重宝されるスキルもある
- 文系卒が理系の職場で働いて苦労したこと
- 数字の嵐
- 会話についていけない孤独感
- 技術的なことを理解できない苦しみを共有できる仲間いない
- 日々の勉強の積み重ね
- 文系卒が理系の職場で働いてよかったこと
- 大きな仕事に関わっていると感じられる
- (私は稀に)新しい技術は生活を豊かにすることを実感できる
独断と偏見も混じっていますが
文系出身から理系の職(/職場)で働いて
思ったことを綴ってみました。
進路やキャリアに悩む方に
少しでも参考になれば幸いです。
今回はこれでおしまいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。