【感想】同時通訳はやめられない | 読んでみたら共感の嵐だった

【感想】同時通訳はやめられない 読書


こんにちは、ともこです。
日頃は設計の職場で設計者のアシスタントをしたり
翻訳通訳をしたりして働いています。


社会人2年目の頃
職場の先輩から強制貸出しされた本が
「同時通訳はやめられない」でした。


本を読むのが得意ではなかったので
重~い腕を上げて読み始めたところ

面白くて3日で読めました。

当時は仕事がすごくしんどくて
気持ちが沈んでいましたが

この本のお陰もあって
何とか辛い時期は乗り越えて今に至ります。

先輩もありがとうございます!

当時A4用紙に本の内容をメモしていましたが
そろそろ手放すのを機会にブログに残すことにしました。

お時間あれば、ご覧いただけると嬉しいです。

ではでは、
本記事では以下4つに絞ってメモの一部として残したいと思います。

  • 私は翻訳機械ではない!人間だ!

  • 話が成り立たないのは自分のせいばかりではない

  • 翻訳通訳は下手すると敵だらけ?

  • 相手国の文化等を配慮せよ


私は翻訳機械ではない!人間だ!


「同時通訳はやめられない」を読み始めて
いちばん最初に目に留まったのが

専門的な話を専門家でないものが仲介するという無理をするのがこの仕事

同時通訳はやめられない


右から左へ機械のごとく言葉を変換できると思われがちな同時通訳者

同時通訳はやめられない


「そうそう!」って感じでした。


私自身、バリバリの文系出身だったので

機械設計に携わったこともなければ
一般的に理系と呼ばれる分野については
一切触れてきませんでした。

社会人になって「やばい」と思い少しずつ勉強している感じです。




ただ、自分で勉強するだけではカバーできないところがあります。


その分野の専門家やプロジェクト専属ではないので

ミーティングに出席する方が
何を相手に伝えたいのかが分からなければ通訳できません。

当時は、突然ミーティング当日に呼ばれて
何の事前情報も渡されずに参加させられる
という状況が1年ほど続いた覚えがあります。



会社の人:「「これこれこうでこうなんです。」はい、訳して。」

私:「は?」


みたいな。笑


必要なのは機械設計の知識だけではありません。

その組織の仕事の進め方なども
ある程度知っている必要があると考えます。


なぜなら、社内の人同士だとある程度の仕事の進め方などの
共通認識を基盤に話が展開されるので

普段の会話ではそういった背景の部分は省略されているからです。


ミーティングの相手はその背景を知らないので
省略された内容をそのまま訳しても理解してもらうのは難しいです。


※前提として私はフリーランスや外部のエージェントに
所属しているのではなく社内通訳です。


私も社内側の人間に入るので
普段の話し方で伝えれば分かるだろう
と思われたのかもしれません。



しかし、私もその場で突然呼ばれた身。
しかもその職場に来て間もないです。


専門でそのプロジェクトに携わっているわけでもないので
その場の一瞬一瞬で要点をうまく整理して
補って翻訳することには限界があります。



日本語であっても未経験で配属してすぐ
何も引継ぎのないままお客さんとのミーティング出ておいて
と言われても「ええええ!」となるのと同じです。


受け身ばかりではいかんと思い

「今日はどんな議題なんですか?」
と聞いたこともあったのですが

「俺もわからないのよ~(テヘ///)」
というような返ってきたので色々諦めました。


日頃から関係ありそうなプロジェクトの情報を追っておく
という手もありますが(通訳翻訳以外の仕事もあるので)

やはり労力と時間の限界があるのが正直なところです。

話が成り立たないのは自分のせいばかりではない!よかった~!


翻訳通訳をしはじめて1年程経つ頃
何か話が合わないな~という感覚にモヤモヤしていました。


なんか上手くいかない。


何でだ?自分のあれがダメなのか?これがダメなのか?
と考え続けました。


しかし、著者の袖川 裕美さんによると

“話が成り立たないのは自分のせいばかりではない”

同時通訳はやめられない

何だそうです。


「そうだよね!!!よかった~!!!!」


と心がとても軽くなりました。


前述のとおり事前情報も渡されないし
正直ミーティングの相手の態度などにも疑問を抱くこともあったからです。


とはいえ、自分に原因がある部分ももちろんあるので

「あそこ気を付けないといけなかったなぁ」
というように反省することも忘れないようにしています。

翻訳通訳は下手すると敵だらけ?


著者の袖川 裕美さんは、通訳は素敵な仕事だけど
通訳者という立場は
時にとても理不尽な立場に置かれるのだそうです。


例えば、戦時中の対談などで
国と国の間の関係が上手くいかない時などです。


特に一昔前の戦時中は、翻訳機なんてものもなく
通訳がうまくできていたかなんて
多言語が分かる人にしか分かりません。


だから、通訳が悪かったと通訳者を責めるのが
周りにとっては都合が良かったんだとか。


実はこれと似たようなことを経験し
悔しさだったり、通訳の辛さだったり、
「しまった」みたいな感覚だったりを覚えています。


私のように会社内だけの普段の仕事なら
死ぬことはありませんから「へら~」っと
流してしまえばいいこともあるのですが

あの経験以来
言葉選びや何を伝えたいのかの確認等
伝える内容はとても気を付けるようになりました。


相手国の文化等を配慮せよ


やっぱりこれが大事だな、と日ごろから思います。

私個人の考えですが
相手国の文化や歴史を配慮できると
お互いの信頼も増すと思います。


通訳とは違いますが資料の作り方も
相手の文化に配慮してすべきで、

簡単な例ですと

日本のテストで、
答えが合っていれば〇、
間違っていれば✓がつきますよね。


海外では、
答えが合っていれば✓、
間違っていれば×がつきます。


お互いの文化を知らなければ
記号ひとつで相手の受け方が変わってしまいますし
混乱を招くこともあります。


いつも意味不明な資料を受け取る立場だったらどうですか?

嫌ですよね?


また変な資料きたよ~⤵
とちょっと下げな気分になると思います。


普段英語でやり取りしているならば
相手の文化に配慮して英語式で資料を作った方が

相手にはうまく伝わる確率があがりますし
仕事もスムーズに進むはずです。


また、シンプルに人としての敬意を
忘れないことも大事だと思います。


ミーティング中、
こちら側のおじさんたちは
相手にかぶせて喋り始めるのですが

「いまは僕が喋ってるんだけど!」と
ミーティングの相手からよくクレームが入るので

私がいったんおじさんたちを静かにさせるのが
お決まりになってきました。

聞いてるふりでいいから
相手が話しているときは静かにしようよー。

まとめ

通訳が必要なミーティングのある日は
今でも1週間の中で1番嫌いな日です。

本記事に記したこと以外にも
色んなことがあって疲弊します。


でも翻訳通訳は楽しいです。

双方の理解がパズルのように
ピタッとはまっていると感じながら
ミーティングが進むのはとても気持ちがいいです。


ミーティングが終わった瞬間
清々しい気持ちで

「よっしゃ!今日はいい感じだった!
さっさっと帰宅しよう!」

と心の中で叫びます。


いまいちだった日は「くそ~」と
心の中で唸ってから帰宅します。



実は当時この本を読んだ時に
理解できないところが多々ありました。


このブログに残した内容に心動かされたのは
当時の私が「そのレベル」だったのでしょう。

社会人4年目になった今、
読み返してまた気づきがあれば
またブログに残したいと思います。


今回はこれでおしまいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。