技術英語と機械設計

信頼性試験 (reliability test) とは?

Reliability test (信頼性試験)とは?
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こんにちは、Tomoko です。

『信頼性試験』って何?英語では何ていうの?


こんな疑問にお答えします。

POINT
  • 信頼性試験
    製品が使用・保管される環境を想定し、製品がその環境で故障を起こさず
    機能や性能を保ちながら使用できるかを確認する試験のこと。
  • 英語では reliability test という

信頼性試験とは

信頼性試験とは
製品が使用・保管される環境を想定し
製品がその環境で故障を起こさず機能や性能を保ちながら
使用できるかを確認する試験のこと
です。

英語では reliability test といいます。

自動車を例にします。

事故にあっても乗車している人の命を守る必要があります。

これを聞いて思いつくのがエアバッグです。

事故が起こった際
衝撃から運転手を守るために
エアバッグが正常に作動することが求められます。

その他に、事故が原因で
自動車の部品がすぐに燃えてしまったらどうでしょうか?

せっかくエアバッグで助かっても
車両が燃えてしまったら
乗車している人が助かる確率も下がるかもしれません。

こんな風に
もし事故で部品にある影響があった時も
一定の安全性が求められます。

また、お客さんと取引がある場合は
輸送中や納品先のライン作業中に発生する
ミス等を考慮した試験も存在します。

信頼性試験の種類

信頼性試験にはいろいろあります。

開発する製品によっても異なりますが
例として下記のような試験があります。

  • 環境試験:様々な気候や使用環境でも製品が正しく動くかを確かめる
  • 機械的試験:外部からの衝撃で壊れたりしないかどうかを確かめる
  • 耐久試験:使用されるであろう期間ちゃんと動くかどうかを確かめる
  • 安全性試験:製品の利用者にとって安全かどうかを確かめる
  • 非破壊試験:製品に負荷を与えずに製品を確認する


それぞれ解説します。

環境試験

輸送中、保管中、使用中に製品が晒される環境を試験で再現し
その環境が製品に与える影響を調べます


環境要素は、
温度、湿度、気圧、日射、振動、衝撃、粉塵、塩分
等があります。

例えば、温度試験。
すごく暑い地域や季節、すごく寒い地域や季節で製品が使用されても
機能や性能を果たすことができることを確かめます。

振動試験が想定している環境は
路面がきれいに舗装されていない場所です。

走行中に車体が上下左右に激しく揺れますよね。

製品がその揺れに耐えて求められた機能を
常に果たせるかどうかを確かめます。

機械的試験

製品を落としたり鉄球を落としたりして製品に衝撃を与え
その製品の頑丈さなどを調べます

製品を落とす試験について考えてみましょう。

お客さんに部品を納品している場合、
ライン作業者が誤って製品を落としてしまうかもしれません。

他にも、ユーザーが手を滑らせて
製品を落としてしまう可能性も考えられます。

耐久試験

過剰なストレスを製品に与える試験を行い
製品の寿命を確認したり製品の弱い部分を見つけたりします


安全性試験

使用者が使い方を誤っても安全にその製品を使用できることを確認します

偶発的な事故等で製品がダメージを受けた場合や
製品に過度な電流が流れた場合に
使用者が被害を受けることがないかを確認します。

非破壊試験

製品を壊さずに、製品の表面や内部に傷や劣化がないかを調べる試験です。

目視検査、漏れ試験、放射線透過検査、超音波探傷検査などがあります。

信頼性試験後にすること

製品がその試験で不合格になった場合は
故障解析(故障の理由を探すこと)を行い
その故障が再発しないよう対策を考え実施します。

最終的には試験のレポートを提出します。
合格した試験、不合格だった試験をお客さんに報告します。

不合格だった試験に関しては
対策して合格にしていく必要があります。

まとめ

POINT
  • 信頼性試験
    製品が使用・保管される環境を想定し、製品がその環境で故障を起こさず
    機能や性能を保ちながら使用できるかを確認する試験のこと。
  • どんな試験があるの?
      主な試験に、
        ・環境試験:様々な気候や使用環境でも製品が正しく動くかを確かめる
        ・機械的試験:外部からの衝撃で壊れたりしないかどうかを確かめる
        ・耐久試験:使用されるであろう期間ちゃんと動くかどうかを確かめる
        ・安全性試験:製品の利用者にとって安全かどうかを確かめる
        ・非破壊試験:製品に負荷を与えずに製品を確認する
  • 製品の開発にどう関連するの?
      何回か試験を繰り返して、求められた性能や機能を果足せることを確認して量産に入るために行う。



「この試験の目的は何だろう?」
と考えながら試験の要求読むと

ただ要求に応えていくことを考えるより
身になるし見えてくるものがあります。

ぜひ試してみてください。

今回はこれでおしまいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。