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テーパーと勾配とは?| 金型入門知識

テーパーと勾配とは?
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こんにちは、Tomoko です。

テーパーと勾配ってなに?


こんな疑問にお答えします。

Point
  • 金型から成形品を外しやすくするために必要
  • テーパー:左右対称な製品の中心から両側の角度を合わせた角度
  • 勾配:水平面に対する角度

テーパーと勾配

テーパーも勾配も
金型から成形品を外しやすくするために必要です。


テーパーとは、左右対称な製品の
中心から両側の角度を合わせた角度のことです。

つまり、中心に対して傾きが左右対称
ということです。

旋盤などによって円すい状に加工すると
左右対称になります。

英語では、taper といいます。



一方、

勾配とは、
水平面に対して片側だけの角度のことです。

製品の中心に対して片側だけ斜めに加工したときに
非対称になるので自然と「勾配」という表現を
使うようになります。

しかし、左右対称な製品であっても
片側ずつ指す場合は「勾配」と表現できます。

英語では、draft angle といいます。



図で表すとこんな感じです↓



ここまで、テーパーと勾配の違いを
交えながら解説しましたが

呼び方の傾向は
会社で異なることもあれば
強度対策など、何をするかでも
変わってくることもあるようです。

表現に注意が必要!

テーパーと勾配の表現には注意が必要です。

間違えてしまうと2倍か1/2倍の角度で
間違った製品が出来上がってしまう
からです。


出来上がった製品を見てから
間違いに気づいたら青ざめそうです…。

まとめ

Point
  • 金型から成形品を外しやすくするために必要
  • テーパー:左右対称な製品の中心から両側の角度を合わせた角度
  • 勾配:水平面に対する角度



今回はこれでおしまいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。