こんにちは、ともこです。
robust (ロバスト)ってなに?
こんな疑問にお答えします。
- 設計がrobust (ロバスト):どんな環境でも同じ機能レベルを使用できること
- 工程がrobust (ロバスト):バラツキが小さい製品ができあがる工程
- システムがrobust (ロバスト):機能を長く保てること
- 文書がrobust (ロバスト):ロジカルな、抜け目のない、わかりやすい (?)
rubust (ロバスト)とは?
robustの意味を調べると
「頑丈な、頑強な、たくましい、安定している」
と出てきます。
でも「製品や工程が頑丈あるいは安定している」って
何を言っているのかよく分からない…。
キーワードは「安定性」です。
頭に入れて読み進めていただければと思います。
設計が robust (ロバスト)
設計が robust (ロバスト)とは
製品がバラツキや使用環境の影響を受けても
求められた性能を製品が満たせる設計をするということ
です。
例えば、ある製品は北国~熱帯地域と
幅広い環境下で使用される場合
製品が熱帯地域では正常に機能するけど
北国では不具合ばかり発生したら困ります。
北国~熱帯地域のあらゆる使用環境を想定した信頼性試験を実施し
一定の機能のレベルを維持しながら動くかどうかを確かめます。
あらゆる環境下で問題なく使用できる
つまり、高い信頼性を持った設計を robust (ロバスト)といいます。
環境だけでなく、
ある程度の劣化に対する robust (ロバスト)も求められます。
工程が robust (ロバスト)
工程がrobust (ロバスト)とは
バラツキが小さい製品ができあがる工程
のことをいいます。
バラツキには、性能、寸法バラツキ、品質が含まれ、
4Mをどれだけ安定させられるかで品質が変わってきます。
また、特にお客さんとの契約がある場合
4Mのどれかが量産中に変更しても
一定の品質レベルを維持することも重要です。
![バラツキとは?英語でなんていう?](https://tomokosjournal.com/wp-content/uploads/2020/08/what-is-variation.jpg)
システムが robust (ロバスト)
システムに詳しくありませんが簡単に言うと
システムのロバスト性とは
バラツキが発生したりや故障したりしても
機能を長く持続できることです。
文書が robust (ロバスト)
robust document などという表現もよく目にします。
ロジカルな、抜け目のない、わかりやすい、
等の意味が含まれているかと考えています。
例えば、お客様との契約がある場合
信頼性試験の報告書をお客様に提出します。
ゆくゆくは製品が世の中に出ていくので
その報告書をもって製品の認定をします。
その際に、きちんとした文書がないと
認定プロセスを完了できませんよね。
この背景を考えて、
ロジカルな、抜け目のない、わかりやすい、
が当てはまる意味と推測しています。
まとめ
- 設計がrobust (ロバスト):どんな環境でも同じ機能レベルを使用できること
- 工程がrobust (ロバスト):バラツキが小さい製品ができあがる工程
- システムがrobust (ロバスト):機能を長く保てること
- 文書がrobust (ロバスト):ロジカルな、抜け目のない、わかりやすい (?)
初見ではとっつきにくい robust (ロバスト)について
4つの意味を解説しました。参考になれば幸いです。
今回はこれでおしまいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。