こんにちは、ともこです。
robust (ロバスト)ってなに?
こんな疑問にお答えします。
- 設計がrobust (ロバスト):どんな環境でも同じ機能レベルを使用できること
- 工程がrobust (ロバスト):バラツキが小さい製品ができあがる工程
- システムがrobust (ロバスト):機能を長く保てること
- 文書がrobust (ロバスト):ロジカルな、抜け目のない、わかりやすい (?)
rubust (ロバスト)とは?
robustの意味を調べると
「頑丈な、頑強な、たくましい、安定している」
と出てきます。
でも「製品や工程が頑丈あるいは安定している」って
何を言っているのかよく分からない…。
キーワードは「安定性」です。
頭に入れて読み進めていただければと思います。
設計が robust (ロバスト)
設計が robust (ロバスト)とは
製品がバラツキや使用環境の影響を受けても
求められた性能を製品が満たせる設計をするということ
です。
例えば、ある製品は北国~熱帯地域と
幅広い環境下で使用される場合
製品が熱帯地域では正常に機能するけど
北国では不具合ばかり発生したら困ります。
北国~熱帯地域のあらゆる使用環境を想定した信頼性試験を実施し
一定の機能のレベルを維持しながら動くかどうかを確かめます。
あらゆる環境下で問題なく使用できる
つまり、高い信頼性を持った設計を robust (ロバスト)といいます。
環境だけでなく、
ある程度の劣化に対する robust (ロバスト)も求められます。
工程が robust (ロバスト)
工程がrobust (ロバスト)とは
バラツキが小さい製品ができあがる工程
のことをいいます。
バラツキには、性能、寸法バラツキ、品質が含まれ、
4Mをどれだけ安定させられるかで品質が変わってきます。
また、特にお客さんとの契約がある場合
4Mのどれかが量産中に変更しても
一定の品質レベルを維持することも重要です。
システムが robust (ロバスト)
システムに詳しくありませんが簡単に言うと
システムのロバスト性とは
バラツキが発生したりや故障したりしても
機能を長く持続できることです。
文書が robust (ロバスト)
robust document などという表現もよく目にします。
ロジカルな、抜け目のない、わかりやすい、
等の意味が含まれているかと考えています。
例えば、お客様との契約がある場合
信頼性試験の報告書をお客様に提出します。
ゆくゆくは製品が世の中に出ていくので
その報告書をもって製品の認定をします。
その際に、きちんとした文書がないと
認定プロセスを完了できませんよね。
この背景を考えて、
ロジカルな、抜け目のない、わかりやすい、
が当てはまる意味と推測しています。
まとめ
- 設計がrobust (ロバスト):どんな環境でも同じ機能レベルを使用できること
- 工程がrobust (ロバスト):バラツキが小さい製品ができあがる工程
- システムがrobust (ロバスト):機能を長く保てること
- 文書がrobust (ロバスト):ロジカルな、抜け目のない、わかりやすい (?)
初見ではとっつきにくい robust (ロバスト)について
4つの意味を解説しました。参考になれば幸いです。
今回はこれでおしまいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。