お仕事で使う英語

「~まで」の until と by の使い分け

「~まで」の until と by の使い分け
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こんにちは、ともこです。
機械設計の職場で翻訳通訳および技術アシスタントとして働いています。

[voice icon=”https://tomokosjournal.com/wp-content/uploads/2021/03/question_head_boy.png” name=”疑問に思う人” type=”l”]「~まで」の意味の until と by の違いって何?
どう使い分けるの?[/voice]




こんな疑問にお答えします。

POINT
  • until:ある時点まで動作が継続することを意味する「~まで」
  • by:ある時点のどこかまで動作が継続することを意味する「~まで」

「~まで」の until と by の使い分け

until の「~まで」は
ある時点まで動作や状態が継続することを意味します。



一方、by の「~まで」は
ある時点までのどこかまで動作や状態が継続する
ことを意味します。




こんな状況を例にしてみます。

ー資料を提出することになったAさんとBさんのやり取りー

Aさん:「来週の金曜日までに資料を提出します。」
Bさん:「金曜日までは待てないので水曜日までにいただけますか?」


この例には2種類の「~まで」が含まれており

2人のやり取りを英語にするとこうなります。

Aさん:I will submit the document by Friday next week.
Bさん:I can’t wait until Friday. Can I have it by Wednesday?

何が違うか分かるでしょうか?





では、ここからなぜこのような使い分けになるかを解説します。


Aさんは、

I will submit the document by Friday next week.
(来週の金曜日までに資料を提出します。)

と言っています。

これを先ほどの図で表すとこうなります。


水曜日に資料出すかもしれないし
木曜日もしくは木曜の午後になるかも
金曜日になる可能性もあるけど
金曜日までには資料を出すよ

というニュアンスです。


それに対してBさんが

I can’t wait until Friday.
(金曜日までは待てない)

と言っています。

図で表すとこうなります。

Aさんのいうことから金曜まで待つ必要性を感じられますが
最悪金曜だったら遅いので
「金曜日まで待っているなんてできないよ」
と言っています。

そして、続けて「水曜日までに」
資料が欲しいことを伝えています。

( = 月曜日でも、火曜日でもいいけど
水曜日までに資料が欲しい)

他の例文

他にも例文を用意したので、
until と by のニュアンスの違いについて
理解を深めるヒントにしていただければと思います。

【例文1】

This coupon is valid until the end of this month.
(このクーポンは今月末まで有効です。)


【例文2】

This parcel will be delivered by the end of this month.
(この荷物は今月末までに配達されます。)



【例文3】

Main Street will be closed until construction over.
(工事が終わるまでメイン通りは通行止めです。)


【例文4】


I’m planning to move to new apartment by summer holiday.
(夏季休暇までに新しいアパートに引っ越す予定です。)


【例文5】



It will be snowing until tomorrow morning according to broadcast this evening.
(天気予報によると雪は明日の朝まで降り続くでしょう。)


【例文6】


It will stop raining by tomorrow morning according to broadcast this evening.
(天気予報によると雨は明日の朝までにやむでしょう。)




まとめ

POINT
  • until:ある時点まで動作が継続することを意味する「~まで」
  • by:ある時点のどこかまで動作が継続することを意味する「~まで」


「~まで」の until と by の使い分けができると
「この人英語分かる人なんだ」
という印象相手に与えられるので
是非覚えて使ってほしいと思います。


今回はこれでおしまいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。