こんにちは、Tomoko です。
入れ子って何?
こんな疑問にお答えします。
Point
入れ子:金型の歩留まり・金型の加工性・成形不良防止のために一部分だけ取り替え可能な別部品
Contents
入れ子とは?
入れ子とは、金型の
- 金型の歩留まり
- 金型の加工性
- 成形不良防止
のために一部分だけ取り替え可能な別部品
のことです。
イメージを持てるように
具体的に解説します。
金型の歩留まりと加工性のため
下の図のように、
凸形状を作らなきゃいけないとします。
左の図のように黄緑部分を削るとなると
調達した金型材料の多くを削ることになります。
すなわち、材料の歩留まりが悪くなります。
歩留まり (ぶどまり):製造業では、投入した原料や素材の量に対して実際に得られた製品生産数(量)の比率のことを言います。「歩」は「利益の単位」でもあり、「歩留まりが良い」は取り分が多い、「歩留まりが悪い」は取り分が少ない、という意味になります。(留まるのは「自分の懐」ってことですね^^)
また、削る部分が大きくなれば
削る時間や労力も大きくなります。
つまり、加工性が悪くなります。
そこで、上図右側のように
一部分だけはめる部品を作ったらどうでしょうか?
(=入れ子)
そうすれば、
金型加工のために時間や労力を
かけずに済みます。
さらに、調達した材料も無駄になりません。
作業性に関して言えば、
細長く金型を加工しなければならない場合
にも使えます。
成形不良防止のため
細長い形だと深いところにガスが溜まって
樹脂が流れないことがあります。
入れ子があることで空気が抜け(ガス抜き)
樹脂を金型の端まで充填できるようになります。
まとめ
Point
入れ子:金型の歩留まり・金型の加工性・成形不良防止のために一部分だけ取り替え可能な別部品
今回はこれでおしまいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。