こんにちは、ともこです。
技術系の職場で翻訳通訳および技術アシスタントとして働いています。

こんな疑問にお答えします。
- 公差:「これくらいの誤差だったら許容するよ」という範囲
公差とは
公差とは
「これくらいの誤差だったら許容するよ」
という範囲のことです。
英語では tolerance といいます。
公差がある理由
製品を開発するとき、
特にお客さんに製品を納品する場合は
お客さんから仕様が要求されます。
仕様とは、開発製品の要望を項目ごとに数字で表したものです。
英語では specification といいます。
その仕様を満足できるように
製品開発を進めていくわけですが
製品を量産すると出来上がったすべての製品が
100%同じにはならないのです。
数字的にみると小さく異なります。
これをバラツキといいます。
英語では variation といいます。
どうしてもバラツいてしまうため
バラツキの許容範囲が必要となるのです。
公差の用語
- 公差:バラツキの許容範囲 (英語:tolerance)
- 上側規格限界 (上限):規格を基準に+(プラス)側の限界範囲 (英語:upper specification limit (USL) or upper limit)
- 下側規格限界 (下限):規格を基準にー(マイナス)側の限界範囲 (英語:lower specification limit (LSL) or lower limit)
- 両側公差:規格に対して+とーの両側に公差が設けられていることを意味する (英語:bilateral tolerance)
- 片側公差:規格に対して+またはー片側に公差が設けられていることを意味する (英語:unilateral tolerance)
- 許容値:規格に対してどれくらいの許容があるかを意味する (英語:allowance)
さまざまな公差
ここからは、上記でご紹介した公差の用語について
寸法を例に解説します。
例えば、下記のような寸法(dimension)と公差があったとします。

この場合、
- 公差は、0.2
- 許容値は、+0.1, -0.1
です。
- 上側規格限界は、50.1
- 下側企画限界は、49.9
となります。
会話の中では「公差±0.1」と言っているのを耳にします。
英語でもTolerance ±0.1 というようにコミュニケーションします。
両側公差と片側公差
上記で解説に使ったのは両側公差でした。
+側と-側の両方に限界が設けられていましたよね。
両側公差という言葉があるということは
片側公差も存在します。
片側公差だと
+側または-側の片側のみに公差を設けます。
例:50+0.1

または、
例:50 -0.1

まとめ
- 公差:「これくらいの誤差だったら許容するよ」という範囲
今回はこれでおしまいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。