こんにちは、Tomoko です。
バラツキって何?
こんな疑問にお答えします。
バラツキ:量産ではすべての製品を100%同じには作れない。許容された範囲の中で少しずつ違う。これをバラツキという。
バラツキとは?
例えば、紐とはさみを渡されて
「1分で紐を10cmずつ30本切ってください」
と言われたとします。
すべて10cmぴったりに切れるでしょうか?
職人でもない限りできないと思います。
どんなに集中してもきっと
0.1~1mmほどの誤差は生まれると思います。
これがバラツキです。
英語では variation といいます。
量産では決まった時間に
決まった数量の製品を生産しますが
人の手で作業する工程があれば
バラツキは生じます。
また、機械を使ってラインを自動化しても
環境や温度で材料が影響を受けもバラツキは発生します。
4Mとは
4Mとは品質管理の観点から
考慮すべき4つの要素のことです。
- 人 (Man)
- 機械 (Mechanical)
- 材料 (Material)
- 方法 (Method)
それぞれ説明します。
人 (Men)
人によるバラツキについては
上でも話をしていたので想像しやすいと思います。
生産ラインで作業者みんなの熟練度は異なります。
作業時間が長くなれば疲労で集中力が落ち
精度は落ちていきます。
機械 (Mechanical)
値段の安くて精度が低めの機械と
高くて精度の高い機械。
ここでも差はあると思いますが
いつも高い機械を購入したり作ったりするには
コストがかかるので要検討でしょう。
仮に高くて精度の高い機械を購入しても
年数が経ってくると機械の劣化から
精度が落ちてくることが考えられます。
材料 (Material)
部品の材料が変わることでも
バラツキは発生します。
また、材料のロット違いでも
性能を満たせない場合があります。
方法 (Method)
作業のしやすさもバラツキに影響します。
例えば、ある工程で1秒以内に
ある作業しなければならないとします。
やりづらいと5秒以上かかってしまうでしょうし、
仮にできたとしても長い作業時間で集中力が低下し
同じ精度の作業を持続できないことも考えられます。
また、作業がわかりづらいと戸惑いが発生し
作業に慣れるまでに時間がかかったり
間違った作業をしてしまう可能性もあります。
安全が考慮されていないとケガをしてしまうかもしれません。
ケガをしてしまうとラインが
止まってしまったり熟練速度が遅くなったり
してしまうことも考えられます。
まとめ
バラツキ:量産ではすべての製品を100%同じには作れない。許容された範囲の中で少しずつ違う。これをバラツキという。
今回はこれでおしまいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。