ものづくりに関する知識

ISO規格とは?「ISO取得」とはどういうこと?

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こんにちは、Tomoko です。

ISO規格って何?「ISO取得」ってどういうこと?


こんな疑問にお答えします。

Point

ISO規格:国際標準化機構が定めた国際的な規格。国際貿易の発展を目指すことを目的としている。

ISO とは?

ISO (International Organization for Standardization) は
日本語で国際標準化機構で、本部はスイスにあります。

この組織が定めた規格を
「ISO規格」と呼びます

国際貿易の発展を目的とし
国際間の取引をスムーズにするために
国際的な基準を定めています。

ISOには2つの規格があります。

  • ものの規格
  • マネジメントシステムの規格

本記事で解説するのは
「マネジメントシステムの規格」です。

マネジメントシステムの規格には以下がありますが

  • ISO 9001 (品質)
  • ISO 14001 (環境)
  • ISO 22000 (食品安全)
  • ISO 45001 (労働安全)

この記事に来てくださっている方に関連するのは
食品安全を除いたこれらの3つだと思います。

  • ISO 9001 (品質)
  • ISO 14001 (環境)
  • ISO 45001 (労働安全)

ISO 9001 (品質)

ISO 9001は、品質マネジメントシステム
(Quality Management System)で

お客様に満足してもらうことを目指して
質の良い製品を常に提供するための
仕組みを管理する
のが目的です。

ISO 14001 (環境)

ISO 14001は、環境マネジメントシステム
(Environmental Management System)で

企業が環境に与えている影響を明確にして
悪い影響を与えている場合は
それを解決するためのシステムを作るのが目的
です。

汚くなった水をそのまま川や海に
流してしまうのが分かりやすい例です。

海に流されたプラスチックチップが
魚のお腹の中から発見され
人間の体内にも入る問題も耳にします。

捨てられても自然に戻る材料を使用する取り組みや
リサイクル材を新製品に導入していく動きもあります。

環境にやさしい取り組みをしている企業が
取得できる規格なので
ISO 14001を取得している=環境の保全に貢献している企業
といえます。

ISO 45001 (労働安全)

ISO 45001は、労働安全衛生マネジメントシステム
(Occupational health and safety management system)です。

安全に企業活動を続けるのが目的です。

工場や倉庫が火災にあうニュースを
見たことがあると思います。

怪我で済めばいい方ですが
時には人が亡くなってしまうこともあります。

企業活動の中で事故が発生した場合
対策のためにコストが生じます。

コストが大きいと企業のお財布を圧迫し
生産活動に支障をきたす可能性もあります。

大きな事故だと、取引先、顧客、社員からも信用を失い
管理者・経営者の責任問題へ発展する可能性もありますし

メディアで大きく取り上げられると
社会的批判や制裁を受け経営を続けるのが
難しくなるかもしれません。

リスクには大きいものから小さいものまでありますが
身近なものでは、生産設備や機器を使用した際の事故やけが、
加工作業や危険物の誤った扱いによる負傷が思いつくと思います。

ISO取得のメリット

社会的に信頼を得られる

企業のホームページを見ると取得している
ISOを表示しています。

ISOを取得していることは
外部へのアピールにもなるからです。

国際基準に沿ったシステムを運用している
と信頼も得られやすいです。

資格を持っている人と持っていな人では
資格を持っている人の方が博がつくのと同じですね。


大きな事故が発生して生産できなくなり
会社に大きな損失が発生すると
従業員の暮らしも不安定になる可能性があります。

「この会社は従業員が健康に安全に働けますよ、
健康に安全に働き続けられるよう改善を続けていますよ」
というメッセージを従業員にも届けられます。

問題点の発見と継続的改善

ISOを継続して取得し続けるには
毎年審査を受ける必要があります。

審査ではシステムの抜け漏れや
運用上の問題等が洗い出されるので
システムの問題点に気づくことができます。

問題点を改善することによって
システムの質を継続的に維持または
向上し続けられるので
品質や顧客満足度の維持・向上につながります。

ISO取得のデメリット

ISO維持のために工数を割く必要があります。

審査で問題があると分かれば
改善する必要があるし

ISO規格も更新されるので合わせて
企業のシステムをメンテナンスし続ける必要があります。

年に1度、ISO認証の更新のため審査がありますが
維持に手間がかかるがために
ISO認証をあきらめる企業もあるようです。


維持の負担が大きすぎたり
ISOを取得しているけど
何に役立っているかよくわからない

という状況に陥った場合は
ISO本質を理解できていないまま
システムを運用している可能性がある
と指摘する人もいます。

本質を理解しないまま運用すると
手間とコストをかけて作り上げたシステム
その効果を発揮しないものとなってしい

次第に従業員の仕事への士気も
下がってしまいます。


せっかく、ISO取得するのであれば
継続的な運用と運用による効果を
きちんと得たいですね。

まとめ

Point

ISO規格:国際標準化機構が定めた国際的な規格。国際貿易の発展を目指すことを目的としている。


もっとISOについて知りたい方にお勧めしたいのは
無料資料をもらうことです。

無料でもらえるものもありますし
ネットだけで調べるよりも
一歩踏み込んだ情報を得られます。

「各ISO規格がどんなものなのか」はもちろん、

  • 取得にかかるコスト
  • 取得までにかかる時間、スケジュール
  • 審査機関・認定機関の違い


等についても知るきっかけになりました。

一度取得できても継続的な運用を考えると
外部に相談する手段もあると知りました。

ご参考までに私が資料をいただいた
企業様のリンクを貼っておきます。

最後までお読みいただきありがとうございます。

※(追記)いまは資料を受け取るのに登録が必要になりました。
    参考までにリンクは残しておきます。

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